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?路線バス2000(今後の路線バスの在り方について)
ZF社では路線バス2000というコンセプトを打ち出し、低床化とならび低公害化も重要課題として取り組み、その一つの姿として、電気駆動を提案している。これはEEドライブと称され、既モーター組み込みリヤアクズルが数年前に発表され、最近ディーゼル電気ハイブリッドバスやトロリーバスとの共用車などが登場している。EEドライブは、駆動系レイアウト、低燃費、ZEVへの適合性の3つの目標から開発されたシステムである。
価格については、オリジナルのEEドライブで、ある程度数が出るようになって約15%増しと予想されているが、バイブリッドヘの対応、トロリーバス化などへの発展性があるため、将来の市場としてはかなりの数が見込めるという。

 

(6)ネオプラン社
?本社工場
車体組立には専用の立派な治具があったが、作業そのものはすべて手作業である。
?同社の低床・低公害バスヘの取り組みについて
同社の本分野への取組みの柱は、代替燃料(CNGが主)とゼロエミッションヘの対応の2つで、後者は、ピュアEV、ハイブリッド、トロリーとの両用、燃料電池など多岐にわたるプロジェクトが進行中である。
CNG車については、ドイツのバイエルンの森で10台の車両を運行中の他、アメリカではロスアンゼルスで300台規模のCNGシテイバスを走らせている。
低床バスのコストについては、ドイツ国内の同社の低床バス生産規模が300台程度で、従来車より15%程度上昇しているが、さらに低コスト化への要求に対しては、東欧等でのノックダウン生産により対処する方針という。

 

(7)メルセデス・ベンツ社
ドイツ国内で年間約3,500台を製造する。内訳は約1,200台が観光車で、残りが路線車で、総数の約2/3がドイツ国内向けである。
?マンハイム工場
中の印象は、ネオプラン社に比べ広くゆったりしており、自動化はあまり進んでいな

 

 

 

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